今回は私が2012年頃より実践してきたトリプルメディアマーケティングについてご紹介します。
経営の3要素の1つである集客の手法の一つ、トリプルメディアマーケティングは
2012年頃に当時、日本最大規模のクリニックグループのマーケティング責任者をしていた私の弟より教え込まれた手法です。
トリプルメディアマーケティングとは
トリプルメディアマーケティングとは、広告業界用語の一つで、企業や団体がマーケティングを行う上で消費者と接点となりうる媒体(メディア)を3つに分類したフレームワークのことです。
私が実践はじめた2012年頃、トリプルメディアマーケティングは最新のマーケティング手法であり
実践することでしっかりと数字につながる時期でした。
現在は、このトリプルメディアの仕組みはできていて当たり前という時代です。
それでは、トリプルメディアマーケティングの3つのメディア「ペイドメディア(paid media)」「オウンドメディア(owned media)」「アーンドメディア(earned media)」をご説明します。
ペイドメディア(paid media)について
ペイドメディアとは、『paid』すなわちお金を払って集客するメディア広告の事です。
ペイドメディア(paid media)の種類とメリット
paid mediaの手法として主に、テレビ広告・ラジオCM・新聞折り込み・雑誌広告のマス4媒体やリスティング広告などのWeb広告、イベントなどのスポンサーシップといったものがあります。
ペイドメディアのメリットは、消費者に製品やサービスを認知させることです。
認知する為の手法としては、速急性がありすぐにでも案件を作りたい場合に最も効果的です。
不特定多数の消費者の目に留まる場所で情報発信や宣伝を行うことにより、既存顧客だけでなく潜在顧客や会社やサービスを知らない顧客に対して接点を作ることができます。
ペイドメディア(paid media)のデメリット
ペイドメディアのデメリットとしては、費用がかかることです。
オウンドメディア(owned media)について
オウンドメディアとは自社で発行・運営・管理をしている媒体の集客マーケティング手法です。
オウンドメディア(owned media)の種類とメリット
owned mediaの種類は、ウェブサイト、パンフレット、カタログ、広報誌、ブログ、SNSアカウント等が該当します。
オウンドメディアのメリットは、自社媒体の為、広告費用が掛からないことです。
パンフレットやカタログなどは印刷代などかかりますが、ペイドメディアに比べ費用は必要な費用だけで断然安いです。
また、オウンドメディアは活動を続けることにより、費用を抑え継続的にブランディングや訴求につなげることができます。
現在主流になりつつあるマーケティング手法です。
SEO対策で上位表示させるために、製品の紹介や活用方法・レビューなどの記事や自社のリクルートサイトなどで活用されています。
オウンドメディア(owned media)のデメリット
オウンドメディアは、費用が掛からずSEO対策にもつながるといいことばかり書きましたが
もちろんデメリットもあります。
事業を立ち上げたばかりのことは、オウンドメディアに力を入れても
ドメインパワーが弱いため検索エンジンでは上位表示されません。
※ドメインパワーについてはこちら
オウンドメディアは費用が掛からない分、訴求までに時間がかかるというデメリットがあります。
私の経験上、新規でドメインを取得後しっかりと継続的にコンテンツを追加・更新することで
半年ほどで検索エンジンに表示されるようになります。
アーンドメディア(earned media)について
アーンドメディアとは自社以外の第三者が発信する媒体(メディア)のことをいいます。
アーンドメディア(earned media)の種類とメリット
earned mediaはSNSやブログで発信されたレビューや、自社以外から発信されたテレビ番組や雑誌の情報です。
実際に商品やサービスを利用した感想や体験談が発信されるので信頼性が非常に高いと見せかけることができます。
経営コンサル時代に私が行った、アーンドメディアは実際にサービスを受けた顧客に対し友達紹介依頼とレビュー依頼でした。
レビューに関しては、口コミを使う手法の為、バイラルマーケティングとも呼ばれます。
アーンドメディア(earned media)のデメリット
アーンドメディアのデメリットとして企業側で口コミをコントロールすることが出来ない為、デマやフェイクニュースも拡散されてしまう可能性があります。
また、2010年頃に芸能人がテレビやTwitterで購入した製品の写真などを取り、いい商品だとアピールしていたのが
口コミではなく広告だったと問題になった時期があります。
そういう意味では、いいことばかりのレビューだと、目にした方はやらせ間を感じます。
最近は、アーンドメディアを装った広告記事がたくさん出ています。
私も企業案件の記事を書いていますが、ブロガーなどに製品紹介依頼をする企業が増えてきています。
バイラルマーケティングについて
バイラルマーケティングとは、インターネットなどのオンラインや人から人への口コミなどのオフラインを利用して不特定多数に広まるよう仕掛けていくマーケティング手法のことです。
バイラルは「ウイルス性の」という意味であり、人から人へ情報が伝わっていく様子を表しています。
バイラルマーケティングに関する本はこちら
シェアードメディア(shared media)について考えること。
最近シェアードメディア(shared media)という用語が聞かれます。
シェアードメディアは共有という意味で、ツイッターなどのSNS、ソーシャルメディアでシェアやリツイートにより拡散させるマーケティング手法です。
トリプルメディアマーケティングを約10年実践して思うことは、このシェアードメディアはアーンドメディアとバイラルマーケティングの掛け合わせで、それに名称を付けたものだとわかります。
しかし、海外ではトリプルメディアマーケティングにこのシェアードメディアを組み込んで、PESOと呼んでいます。
マーケティングの手法としては考えなくても分かることですが、頭の片隅に言葉として覚えておくといいかもしれません。
最後に、ペイドメディアを専門とする会社が増えてきています。
あるきっかけで、ペイドメディアを専門とする広告会社へコンサルをしたことがあり、
クライアントに対し付加価値提案をすることにより売り上げアップをすることができると話しました。
私が先方に差し上げたプランですが、お役に立つことがあればうれしいのでどうぞお使いください。
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